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London Original Print Fair 2025
この度、Contemporary Tokyo はイギリス・ロンドンで開催される【London Original Print Fair 2025】※通称「LOPF」 に初出展いたします。 ★開催概要 London Orijinal Print Fair 2025 日程:3月20日㈭ 11:00-20:003月22日㈮ 11:00-20:003月23日㈯ 10:00-18:0会場: Somerset House Strand London WC2R 1LA入場料: 18ポンド参加のアーティスト:あやいろ/Ayaïro、artarosjapan、hooly、岡村透子
2025-03-20-2025-03-23
彦坂尚嘉 個展「3層の美術…イベント・絵画の死・生成AIの絵画」
Contemporary Tokyoでは、3月1日から8日にかけて、彦坂なおよし 個展 「3層の美術…イベント・絵画の死・生成AIの絵画」を開催いたします。本展は、1970年〜1975年に全裸で自室の畳の床や縁側にラテックスを撒き、その行為を写真に記録した初期のパフォーマンス作品「フロア・イベント」から、ウッドペインティングのシリーズ、そして2022年以降には生成AIを駆使した最新作まで、彦坂の半世紀にわたる創作の変遷を体系的にたどる初の機会となります。ぜひお越しください。文章:理論と実践の両面から芸術の可能性を拡張し続ける異才のアーティストである彦坂なおよし。 芸術の価値、市場のメカニズム、文明の構造といった広範なテーマを深く探求し、独自に開発し た「言語判定法」を用いた芸術分析や執筆活動を行った。また、絵画をポスト絵画として再構築 するという挑戦的な試みを展開し、「プラクティス(実践)」の概念という伝統的な絵画様式に 安住することなく、「ポスト絵画」の視点からメディウムの本質を問い直された。 本展では、彦坂の半世紀にわたる創作の変遷を体系的にたどる初の機会となる。1970年から 75年にかけて行われた初期のパフォーマンス作品「フロア・イベント」では、全裸で自室の畳の 床と縁側にラテックスを撒き、その一連の行為を写真に記録することで、絵画の伝統的概念を解 体した。その後、1977年から制作を開始した「プラクティス・バイ・ウッド・ペインティング (PWP)」シリーズでは、キャンバスを排し、形状の異なる木片を組み合わせた支持体にアクリ ル絵具の皮膜を施すことで、新たな「ポスト絵画」の構造に挑戦した。そして、2022年以後は生 成AIを駆使した最新作へと展開している。彦坂は、早くからコンピュータ技術にも着目し、1989年の「ユーロパリア・ジャパン」で は初期のAdobe Ilustratorを用いた作品を発表。1994年には「ファーレ立川アート」のため にコンピュータを活用した鉄彫刻を制作し、現在もJR立川駅北ロエリアで見ることができる。加 えて、インターネットによる情報発信にも積極的で、FacebookやYouTubeなどを精力的に活用 し続けている。 「そもそも私がコンピュータやインターネットなどに興味を持ったのは、小学一年生から高校 三年まで日展系の先生から油絵を教わっていて、日本の官僚的な美術に飽きていたからです。です から私はコンピュータや生成AIが良いと思っているのではなくて、保守的で官僚的な人間の臆病 さの外に出たかったのです。だからと言って、私は伝統的な日本美術が好きでありまして、その意 味で右翼とも思われるような美意識を持っています。つまり普通の人から見ると錯綜しているア 一ティストなのです」* 現代芸術の文脈において、技術、市場、創作の動機、そして社会との関係が複雑に絡み合い、 芸術の価値を定義することがますます困難になっている。彦坂は、AIアートと伝統技法の対立、 芸術家の心理状態、市場の仕組み、文明の構造、情報伝達の信頼性など、さまざまな視点から芸 術の本質を探求している。彼は「ある作品は単なる自己陶酔の産物にすぎず、別の作品は芸術の本 質を真摯に問い直す試みとして成立している」と指摘し、「芸術は自己承認の道具であってはな らず、より普遍的な表現を目指すべきだと彼は考えている」と考えている。 さらに彦坂は、展覧会を鑑賞するためには大きな努力と教育が必要だと強調し、芸術表現とは リテラシーの問題である。かつては、「一流」「二流」「三流」といった明確なヒエラルキーが 存在したが、現代ではその基準が曖昧になり、市場の動きも変化している。 彦坂は、ネットメディアの信頼性に懷疑的な立場を取り、歴史を通じて情報の操作や芸術の評 価体系の形成に対する警戒心を持っている。また、伝統技術の存続に関しても、単なる继承では なく、技術とコンセプトのバランスを重視し、時代に応じ進化が必要だと考えている。「近代とは“水平運動”であったが、近代は完全に終わった」と語る彦坂は、この言葉が示唆する のは、従来の芸術の価値体系がもはや機能せず、新たな芸術の在り方を求めらてているという実 現だ。これからの芸術市場は、既存の枠組みにとらわれず、より自由で多様な価値観のもとで展 開していくだろう。
2025-03-01-2025-03-08
MINAMI MIYAJIMA 個展「FRAGMENTS OF THE HORIZON」
ContemporaryTokyo では、2月8日から2月22日にかけてMINAMI MIYAJIMA 個展「FRAGMENTS OF THE HORIZON」を開催する。2021年4月4日4:44pmから自身のアートギャラリー「JITSUZAISEI(実在性)」を主宰するMINAMI MIYAJIMA。 四角形が密集する代表的な作品を中心に、2年ぶり個展を開催する。 【展示情報】MINAMI MIYAJIMA個展タイトル:「FRAGMENTS OF THE HORIZON」会期:2025.2/8㈯-2/22㈯ 12:00-18:00 / 日.月休廊会場:東京都品川区東品川1-32-8 Terrada Art Complex Ⅱ 2F(Design 廣畑潤也)「幼少期の私は、辛いことや嫌なことがあるたびに目を閉じ、腕を押し当てながらうずくまり、瞼の裏に浮かび上がる光景を待って現実逃避を繰り返していました。その光景は、最初は白黒の細かいノイズが一面に広がり、やがて広大で空虚な空間へと変容します。細かいピクセルが砂嵐のように散らばり、視点が引いていくと同時にラインで構成された風景が現れる。そんなイメージです。「白と黒で象られたその世界は、「街の風景」であると同時に、私の中にある極端な思考、すなわち0/100のコントラストでもありました。間色をピクセルの細かさで表現するその世界は、私にとって砂嵐の中にいるような、どこか虚無的なものでした。その心象風景を思い出しながらデジタルで下絵を描き、キャンバスに転写する。この行為には、個人的な感情や感傷、不要な情緒を遠ざける感覚があります。この作品展開に至った背景を振り返ると、それが私の地元・此花区梅香という環境から多大な影響を受けていたことに気づきました。この制作は、必然的であり、まるで答え合わせをしているように感じられました。必要最小限の色や線で街の空間だけを再現することは、誰かが育った街や住んでいる街の「公約数」を絵画の要素として抽出する行為だと捉えています。制作を進めるうちに、これが誰かの原風景と繋がっているようにも思えました。本展では、こうした逃避の過程や架空空間の記憶を鑑賞者にも体感していただくため、インスタレーションとして展開。思い出深い記憶の断片を切り取り、浮かび上がらせるように展示された作品群は、現実とも非現実ともつかない空間を形作っています。それは、まさにリミナルスペースのような不安定さと普遍性を備えた風景です。無機質で抽象的な風景を描くことは、私自身の内面との対話でもあります。この風景は、私自身の変化とともに、これからも進化し続けていくでしょう。」とMINAMI MIYAJIMAは語る。
2025-02-08-2025-02-22